精神科医の著者が幸福論についてどんなことを書いてくれるのだろうと期待したものの、きっぱりと本書を読んで何かの役にたつとは思っていないと言っている。その上で何か思考のヒントになれば嬉しいと書いている。
つまりそういうスタンスで読む本だと思います。
著者は一般的に幸福論を語るときにたどり着きがちな清貧とかつましくだとかを論外としている。著者の幸福の断片を並べてあるが、私にはよく分からなかった。きっと共感する人はするんでしょう。私は読んでいてどこか退屈してしまいました。
勉強になったのは「不幸とは退屈と不全感とが混ざり合った感情ではないか」「幸福は常に断片として立ち現れる」という点。う~ん納得です。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
哲学
- 感想投稿日 : 2010年11月25日
- 読了日 : 2010年11月25日
- 本棚登録日 : 2010年11月25日
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