「鍵」「アルカロイド」「呼吸」「夜 夜中」「犬と夏服」の5作を含む短編集。どれも学生が主役で若い年頃にある心の揺れみたいなものが丁寧に描かれています。個人的に一番好きなのは表題作の「鍵」。同性である親友、亀田に恋愛感情を持ってしまった服部。親友という関係を壊さぬ用に心に鍵を掛けるが、亀田に好きな女性が現れたことによりその鍵が―――。同性同士の恋愛といってもBL漫画ではなく、同性を好きになってしまった悩みを真剣に扱うような・・・そういう意味ではリアルなお話。毎回のことながら、望月作品の言葉遣いの綺麗さ・言葉遊びが随所に見られて、自然と惹き込まれる作品です。
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カテゴリ:
漫画
- 感想投稿日 : 2007年3月1日
- 本棚登録日 : 2007年3月1日
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