トワイライト

著者 :
  • 文藝春秋 (2002年12月16日発売)
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感想 : 94
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小学6年の時に、学校に埋めたライムカプセル。
そのタイムカプセルを開ける為に集まった同級生達。

昔と変わらない関係のように見えて
みんなそれぞれ、大きな悩みを抱えている。
そんなもがき苦しみながらも
少しずつ、前に進もうとしている姿を描いた物語。
主人公達の年齢が、今の私と近く、すごく感情移入できました。


『隣の芝生は青く見える』
昔の人は、本当に上手く言ったものだと思う。
人間は、特に大人になってからというもの
自分にないものを持っている人が羨ましく思えて
つい、嘆いてしまいがち。
けれど、とっても幸せそうに見えている家族も
きっと他の人にはわからない悩みを抱えているのかもしれません。

自分にないものを羨むより
自分に今ある、大切なものに感謝しなければいけませんね。


人それぞれ、悩み、苦しみ、もがきなら
未来に見える、薄くはかない明り「トワイライト」を望みに
生きているのかもしれません。

ガツンとくる内容ではなかったけれど
じわ~っと染みる、そんなお話でした。

相変わらず、重松さんの文章は素晴らしいです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 重松清
感想投稿日 : 2013年5月31日
読了日 : 2013年4月9日
本棚登録日 : 2013年5月31日

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