小学6年の時に、学校に埋めたライムカプセル。
そのタイムカプセルを開ける為に集まった同級生達。
昔と変わらない関係のように見えて
みんなそれぞれ、大きな悩みを抱えている。
そんなもがき苦しみながらも
少しずつ、前に進もうとしている姿を描いた物語。
主人公達の年齢が、今の私と近く、すごく感情移入できました。
『隣の芝生は青く見える』
昔の人は、本当に上手く言ったものだと思う。
人間は、特に大人になってからというもの
自分にないものを持っている人が羨ましく思えて
つい、嘆いてしまいがち。
けれど、とっても幸せそうに見えている家族も
きっと他の人にはわからない悩みを抱えているのかもしれません。
自分にないものを羨むより
自分に今ある、大切なものに感謝しなければいけませんね。
人それぞれ、悩み、苦しみ、もがきなら
未来に見える、薄くはかない明り「トワイライト」を望みに
生きているのかもしれません。
ガツンとくる内容ではなかったけれど
じわ~っと染みる、そんなお話でした。
相変わらず、重松さんの文章は素晴らしいです。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
重松清
- 感想投稿日 : 2013年5月31日
- 読了日 : 2013年4月9日
- 本棚登録日 : 2013年5月31日
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