保健室の死神 10 (ジャンプコミックス)

著者 :
  • 集英社 (2011年10月4日発売)
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本棚登録 : 399
感想 : 26
4

 途中からジャンプを読まなくなってしまったので展開が分からずにおり、偶然読む機会に恵まれたので読んでみました。
 ハデス先生が何故冷血(クルエル)に罹ったのか、という過去。回顧。
 『ふつう』っていったいなんなのだろう。『完璧』っていったいなんなのだろう。
 それは永遠のテーマだ、と。
 荊真理也さんの持ちうる『神愛(アガペ)』は紙面にもあるとおり「確認できたことのない愛のひとつ」である。おのおのの持つ相手を思い遣る又は自分を思い遣るという行為が相手又は自分にふりかかる。結局人間は妬み嫉みで独りよがりで滑稽でとても愛おしい。
 自分と、他人と向かい合うこと。コンプレックスはだれもが持ちうるもので、それは自分次第であるということ。
 アシタバくんだけが唯一罹人にならなかったのは、自分を持っているからなのかな、なんて。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 漫画(ジャンル問わず)
感想投稿日 : 2011年10月27日
読了日 : 2011年10月25日
本棚登録日 : 2011年10月26日

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