もものかんづめ (集英社文庫)

  • 集英社 (2001年3月16日発売)
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感想 : 889
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「ひとりずもう」が面白かったので、引き続きさくらももこさんのエッセイを。
本作が作者の処女作とのこと。

世界一面白い本見つけた。
間違いなくコレだ。

今後も、これを超える作品には絶対に巡り会えないと確信できるレベル。

さくらももこさんのセンス溢れるオモシロ文章にただただ酔い痴れるのみ。

ナチwwwバージンボイスをうんこちんちんwwww祭りばやしwwwwwメルヘン翁wwwwwwwwww

生涯通して一番笑ったかもしれない…(´∀`)

このジャンルの究極系かと。

ただ、読み終わった後の「何の記憶も残ってない」感は異常(笑)

<印象に残った言葉>
・姉は急に冷酷極まりないナチの司令官の様な顔になり、トイレのスリッパは使うなとか、部屋を裸足で歩くなとか、数々のオキテを数十秒のうちにつくりあげ公布した。(P10)

・「これからは同じ水虫研究員として共に人生を歩もう」と゛水研゛に勧誘したのだが(P16)

・私と父は機関銃のように笑った。バージンボイスを「うんこちんちん」に奪われた枕は、少し震えているように見えた。(P55)

・「ジィさんのくちびるから、祭りばやしが聞こえるねェ」と言ったら、彼女はまた台所のゴキブリになってしまった。(P69)

・即110番したのだが、気が動転しているために、「今、出ました珍棒、物干し場の男」などと新発売の食品CMのような通報をしてしまい、警察の信用をいまひとつ得られなかった。(P81)

・快便の友(P151)

・私のパンツのシミでございますが、それは薄い黄色でございます(P161、先程の小便男)

・意外にも神妙な顔をしている。あんな父でも神妙な顔をするのか、と思った時、父の頬が光っているのが見えた。頬に汗が流れるはずがない。他の人からは見えないが、私の角度からだけは父の涙が見えたのだ。(P219)

<内容(「Amazon」より)>
「こんなにおもしろい本があったのか!」と小学生からお年寄りまでを笑いの渦に巻き込んだ爆笑エッセイの金字塔!!著者が日常で体験した出来事に父ヒロシや母・姉など、いまやお馴染みの家族も登場し、愉快で楽しい笑いが満載の一冊です。「巻末お楽しみ対談」ではもう一度、全身が笑いのツボと化します。描き下ろしカラーイラストつき。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: レビュー有
感想投稿日 : 2021年12月3日
読了日 : 2021年12月3日
本棚登録日 : 2021年12月3日

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