ミルグラム実験を犯罪にしたような映画。
恐くて観るまでに時間がかかったけれど、観てよかった。
言われるがままに動いている間に、正常ではないと思っていても、上が言っているからと上に責任を押し付けて無責任な自分の行動を正当化することは多かれ少なかれ誰にでもあると思う。そういう意味では普遍的なテーマ 。混乱するときこそそうなりがちだけれど、自分で一次情報にあたり、それをもとに考えて行動して検証することが大事だと改めて思った。
登場人物のどの立場でも簡単な手筈で解決することができたはず。あの状況で権力に逆らう、相談する、代替案を考えるとか?そういうことを考える人もいれば、言われたことをやっただけだから仕方ないと考える人もいたんだろうか。
一方で、被害者目線でもう1度観ると、絶望的。
終わり方も、加害者同士で責め合う姿、被害者であると加害者が断言する姿をみせられつつ、普通の人であることが強調されて、すっきりしない不快感が残る(いい意味)。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2014年10月12日
- 読了日 : 2014年10月12日
- 本棚登録日 : 2014年10月12日
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