粗暴な旅芸人へ身売りされた白痴娘が、
修道僧など様々な生き方を知ることで
自分の生きる道を見付ける。
粗暴な旅芸人は 獣のように生きるために生きるが、
白痴娘を失って初めて 人の心に苦しむ物語。
淀川さん解説では 男のわがまま、女の忠実 が表現されていると仰っていた。
人にはそれぞれ道がある。太い道、細い道、歩きやすい道、でこぼこ道。
ときに他の道と交差する。同じ道を共に歩んだり、また別れたり。
どこまで行っても 人は自分の道を歩む。だから道端の小石も愛おしい。
「私は誰の役にも立たない。役立たず。」
と泣く 白痴女ジェルソミーナを、綱渡り芸人のイルマットは励ました。
「この世の中にあるものは 何かの役に立つんだ。
こんな小石でも何かの役に立っている。俺なんかに聞いても判らんよ。
神様はご存知だ。人間は生まれるときも死ぬときも判らないんだ。
俺にはこの小石が何の役に立っているか判らん。何かの役に立つ。
これが無益ならすべて無益だ。空の星だっておれは同じだと思う。
お前だって 何かの役に立ってる。」
ついに、ようやく観ました フェリーニの「道」を。
でも残念ながら深い感動は得られませんでした。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
フェデリコ・フェリーニ
- 感想投稿日 : 2015年12月14日
- 読了日 : 2015年12月13日
- 本棚登録日 : 2015年12月13日
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コメント 3件
りまのさんのコメント
2020/09/11
kta0atkさんのコメント
2020/09/12
りまのさんのコメント
2020/09/12