かくかくしかじか 5 (愛蔵版コミックス)

著者 :
  • 集英社 (2015年3月25日発売)
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感想 : 126
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今年のマンガ大賞一位を獲ったそうです。だから、ネットカフェで5巻一気読みをしました。

宮崎の田舎で漫画家志望の高校生がたまたま出会った町の美術塾の熱血先生に鍛えられる。約10年間に渡る、私小説風、ギャグ脚色系の交流物語。

マンガ大賞獲った以上は、映画化(テレビドラマ向きではない)されるかもしれない。しかも実写でしかあり得ない。

普通の受験とは違う美大受験の面白さや、仕事がチョー忙しい時に限って、マンガが作れてしまったというエピソードとか、いろいろ「あるある感」を出しながら、最後まで真面目に「美術バカ」に徹した、無名の美術家の半生を描いている。「悪くはない」作品でした。ただこれを一位に選んでしまう現代の「若い」選者たちの感性の方が私には気になる。彼らは、それ程に「自分を見つめた経験」がないのだろうか。このような、自分に決定的に影響を与えた一瞬や人物のことを考えるのに、マンガしか手段はないのか。もっと長く長く友人と話し合うとか、小説を読むとか、そんなことをしないのだろうか。

繰り返すけど、作品が悪いわけではない。
2015年5月11日読了

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: か行 フィクション
感想投稿日 : 2015年5月28日
読了日 : 2015年5月28日
本棚登録日 : 2015年5月28日

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