漆黒の霧の中で―彫師伊之助捕物覚え (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (1986年9月29日発売)
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過去の読書ノート記録第4弾

藤沢周平の洋書趣味を活かしたハードボイルド探偵小説。

(以下ネットなき時代なので全て自分用覚えです)
『漆黒の闇の中でー彫師伊之助捕物覚えー』94.12.28読了
藤沢周平著 新潮文庫 400円
86年9月発行 82年単行本

元は凄腕の岡っ引、女房の心中自殺をキッカケに今は版木彫り職人の伊之助が主人公。
同心石塚に頼まれて、殺人の水死人の素性を洗う。
やがて水死人も、女房も、殺人鬼も、みんな欲得だらけの世界が見えてくる。
親方の藤蔵の目を盗みながらの探索が、伝統的なハードボイルドを思わせる。
江戸の情緒と
下町おかみさんのお喋り
そこから上手く情報を聞き出す伊之助
等々のディテールが面白い。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: さ行 フィクション
感想投稿日 : 2022年11月23日
読了日 : 2022年11月23日
本棚登録日 : 2022年11月23日

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