レインツリーの国 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (2009年6月27日発売)
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感想 : 2675
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ひとみさん、伸さん、こんにちは。
読みました。作者宛てではなくて、主人公のお二人に「メール」することをお許しください。

お二人のことは、聞いていました。9年ほど前に図書館戦争シリーズ第2弾「図書館内乱」を読んだ時に、図書特殊部隊小牧幹久と中澤毬江の2人の恋の行方と、「レインツリーの国」という「架空の本」とがシンクロしているのは知っていました。映画ではブレイク前の田中圭とバリバリ新人の土屋太鳳が演っていましたね。ので、内容はほぼ察しがついていました。わざわざ読む必要がないかな、と読む候補に入れていなかったのです。コロナ騒ぎで、遠出することもなく近所の散歩をしていたら、個人のガレージの前に青空古書店という小さな10冊ほどの本が並べてある店があって(多分私ぐらいしか買わないだろうな)と思って手に取ったのがこの本でした。やっぱりずっと読みたかったんだと思いました。

回りくどくて、ごめんなさい。
そしたら、とっても素敵な始まり方で、一挙に貴方たちの世界に引き込まれていきました。ブログの中にある本のレビューを巡って、メールのやり取りをすることで、お互いを知り合ってゆく。そういう出会いでした。

一冊の本について、それは一つの映画についてでもいいのだけど、思う存分語り合えて、それでもまだ2人の意見に違いがあって、それでもお互い尊敬しあえて、時が経つのを忘れていた。という経験ほど、人生の中で豊かな時間はないと思う。それが男女だったら、恋愛感情が生まれない方がおかしいって、私も思いますよ。ひとみさん、伸さん。

2人の恋が悪い方に行かないことは想定内です。それでも、こんなにもドキドキしてしまいました。それは、ほとんどの場面が、2人のメールのやり取りで構成されているとは知らなかったからです。正直言って、お二人は凄いです。メールなのに、あんなにも行間を読んで!そして、正直に何でも言える仲に急速になって!実際に直に会った時も、あんなにもきちんとフォローして!‥‥そうです。自分の経験と照らし合わせています。もうこれ以上は、恥ずかしくて具体的には書けません。

お二人の直メールアドレスが有れば教えてください。私の、とっておきのバカな話をさせてもらいます。その後のお二人のことも知りたいし(^^;)。お二人の未来に幸あれと願っています。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ら行 フィクション
感想投稿日 : 2020年5月13日
読了日 : 2020年5月13日
本棚登録日 : 2020年5月13日

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