B-29の昭和史 ――爆撃機と空襲をめぐる日本の近現代 (ちくま新書 1730)

著者 :
  • 筑摩書房 (2023年6月8日発売)
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本棚登録 : 77
感想 : 9
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超空の要塞B-29についての本ではなく、それを枕に、かの大戦の、自分の気に入らないことをあげつらって批判する本。

まあ、昭和史と書いてるからそうなのかもしれないが、流石に、米国批判ほぼなく、日本の批判、体制も、空気も、戦後もってのは、どうかと思う。
東京大空襲の悲惨さなんかほぼ触れてない(知ってる前提?)で、重慶で日本もやったじゃん、で相殺、あのな、米国はきっちり被害を測った上で意図的に、逃げられないようにして民間人を焼き殺すことを狙ってやったんだけど。

突然海野十三批判。ぼくにとって海野十三は蝿男か金属人間なんだが、B-29に興味があってこの本を手に取った人の、どのくらいが海野十三知ってんの。
その分析も極めて恣意的。

後半に出てくる火垂るの墓は、全く興味がないのでみてないのだが、見てる前提で話は進む。

かなり厳しい読後感でありました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年9月30日
読了日 : 2023年9月30日
本棚登録日 : 2023年9月16日

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