ホームレスの三人がクリスマスの夜に捨てられていた赤ん坊を拾うことから始まる物語。
監督 今敏、主演 江守徹・梅垣義明・岡本綾
三人のホームレス、中年オヤジのゲンさん、オカマのハナさん、家出少女のユミコがクリスマスの夜にゴミ捨て場で見つけた赤ちゃんの両親を探すお話。
基本的に非常にユーモラスな雰囲気を持った作品で、思わず笑ってしまうようなシーンもあるが、登場人物たちの抱えていたり直面する問題はかなり深刻である。
ギャンブル・アルコール依存、孤児、殺人未遂、行き倒れ、重病、ホームレス狩り、誘拐等、自殺未遂等かなりシリアスである。
だからと言って作品が重苦しい雰囲気になる事はない。
捨てられた赤ちゃんの幸せを第一に考えて大変な思いをしながら走り回る彼らの姿にガンバレと応援したくなってしまう。
エンディングもこの作品にふさわしいもので心地よい余韻に浸れた。
この映画で一番印象に残ったのは、アニメのキャラクター達がちゃんと演技してるという事だった。
喜怒哀楽の表情、仕草など本当に素晴らしい。
まるで本当に優れた俳優が演じているんじゃないかと思うくらいだ。
映像も素晴らしく私的にはジブリとかの作品に負けていないと思う。
所々で効果的に流れてくる第九のメロディーもいい感じ。
(エンディングの第九の替え歌的な歌も面白かった)
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2018年1月15日
- 読了日 : 2018年1月15日
- 本棚登録日 : 2018年1月15日
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