東京創元社さんから文庫化されたタイミングで、評判がいいので気になっていた。
親本はランダムハウス講談社。なつかしい…
作品はとても面白かった。ゆっくり読もうと思っていたけど、一気読みしてしまった。
1冊のハガダーをめぐり、シミから歴史を辿ろうとする専門家の時代と、それらの手がかりが残された時代が交互に描かれる。
過去パートは何代も持主を遡り、ついに作者(画家?)までたどり着いたときには長い旅の終着点まで来られた、と感じる。
ユダヤ人迫害の歴史に翻弄されながら、ハガダーが現代まで残存したことに感動をおぼえる。
モチーフは史実で、エピソードは創作のようだが、十分楽しめる。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
海外小説
- 感想投稿日 : 2024年2月24日
- 読了日 : 2024年2月24日
- 本棚登録日 : 2024年2月24日
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