賛否両論のある続編。
見事に畳まれた物語は、やはりそう易々とは終わらないよな、という現実的な側面を上手い具合に集め、新たな要素を加え、前作同様の堂々巡りにはならない様に膨らました構想と、問題のそもそもの起因を従来の登場人物の変化に交えて描くのは魅力的な方法だと思った。
三月の性格に幅を利かせるための理由だと思うが、猫を被っている状態と本来の性格の根の部分が現れた場合とで口のかなり悪いキャラクターとして目に映るというのが、前作と同じく腑に落ちなかった。
結末に関しては、時代的流行と、物語としての着地点は、まぁこれが一番妥当だよな、という場所に落ちたと思う。例えばこれからこういう作品が世の中に出版されるとなった場合では結末もまた異なるのだろうが、やはり当時の認識としては確立したライトノベルというジャンルではなくジュブナイルの延長としてだったのだろうか……。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ライトノベル
- 感想投稿日 : 2016年2月9日
- 読了日 : 2016年1月23日
- 本棚登録日 : 2016年1月2日
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