親愛なる殺し屋様 3 (ジャンプコミックス)

著者 :
  • 集英社 (2015年1月5日発売)
3.75
  • (1)
  • (2)
  • (0)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 16
感想 : 1
5

この巻でもヤシロさんのナイフにやられた
漫画家としての成長速度、これは『覚の駒』を精力的に執筆中の内富先生に匹敵する、と私は勝手に感服している
ヤシロさんと色んな意味で強くなり過ぎな麻田刑事の仲が進展し、ますます、どんな関係性なのか、初読みの人間どころか、ここまで読んできた私や他のファンにすら判らなくなってきた『まともリローテッド』も凄かったが、私の琴線を掻き鳴らしたのは、第11話~第13話で繰り広げられた、とある傲慢なサッカー選手と病弱な少年の真剣勝負だ
コメディ、熱血でストーリーを進めておいて、ラスト、まさかの展開でファンを泣かせる
十文字のオーバーヘッドキックは、私の心のゴールネットすら衝き破り、涙腺を崩壊させた
絵柄の描き分け、読み手の心情を揺さぶる嘘臭くない台詞、殺し屋独自の視点を持つヤシロさんの個性が、読み手を笑わせ、ハラハラさせ、そして、時たま、感動させてくれる漫画を形作っている
ファンとして、もっと注目を集めて欲しい、と思うし、アニメ化も願っている
次巻も楽しみだ。欲を言えば、何かオマケ(ヤシロさん自家製の芋や、他の漫画家が描いた『親愛なる殺し屋様』のパロディ集とか)が付いた特装版を出して欲しい
この台詞を選んだのは、ヤシロさんの言葉の力強さをシンプルに感じたから

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: コミック(集英社)
感想投稿日 : 2015年2月4日
読了日 : 2015年2月4日
本棚登録日 : 2015年1月5日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする