まかない君 (ジェッツコミックス)

著者 :
  • 白泉社 (2013年2月28日発売)
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本棚登録 : 176
感想 : 12
5

うーん、ほのぼのとエロスが調和した、素晴らしい料理マンガ
やっぱり、可愛い女の子の、美味しい物を食べてる時の表情には、表現こそしづらいけど、確かなエロスがあるような気がするのは、私だけでしょうか? いや、そんなことはないはずです
登場人物は多くもなく少なくもない、四人。なので、実に読み進めやすい
台詞のテンポも軽快で、漫画家暦の長さと重さを感じました
あくまでストーリー形式で進む料理マンガってのは、出てくるメニューがどれだけ美味しいか、それを余さずに描ききる能力も重要でしょうが、その一方で、その作業を躓かせないキャラの動作や台詞も重要視すべきだ、と私は思っています
この「まかない君」には、とびっきり特別な料理は登場しません
日頃、食しているものに、独自のセンスで工夫を加えて、一層、美味しくしているんです
言うと簡単ですが、基本的に料理にイイ意味での工夫を加えて、なおかつ、美味しい物を完成に至らせるのは難しいものです。特に、ある程度、作り方が固まっているものほど、工夫をすると不味くなってしまいがちですからね
やっぱり、料理で一番、必要なのはセンスですね。愛情はそれが成り立ってから初めて持ち出していいモノです、きっと
どれもこれも、生唾を飲み込んでしまうほど、インパクトが大きいメニューばかりですが、あえて一推しを選ぶなら、プラムジャムで作るしょうが焼き。舌の超えた肉食女子も満足させる一品ですよ、間違いなく。実際、試してはいないが、プラムでなく、リンゴのジャムでも美味しさが際立つんじゃないかな、と思っています
個人的に一番に好きなのが、弥生ちゃんなので、特別編158pの一コマ目の台詞は、心に染み込んできました
やっぱり、美味ければ万事良し、不味くても自分で責任を、のスタンスで好きなように作るのもイイですが、大事な人が自分の為に作ってくれた料理はお腹と一緒に心を満たしてくれます。きっと、皆さんにも、そう言う経験がきっとある筈です・・・恐らく、それが最高の幸せのカタチの一つです
男女間の友情以上、異性間の恋愛未満の関係で暮らしているこの二人は見ていて、ちっとも飽きませんね
西川センセイ、どうか、ヤンアニ(嵐でもいいですから)で第二部を執筆してください、お願いしますっっ

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: コミック(白泉社)
感想投稿日 : 2013年3月31日
読了日 : 2013年3月31日
本棚登録日 : 2013年3月31日

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