100万回生きたねこ (講談社の創作絵本)

著者 :
  • 講談社 (1977年10月19日発売)
4.22
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本棚登録 : 10822
感想 : 1383
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人生において、「泣きたくなる」ときの想いというのは、時に、全ての優先事項を投げ出したくなる程の、かけがえのない大切なものなのかもしれない。

泣くことって、時に、堪えたり、我慢したりすることもできるけれど、そうした事を考える余裕もないくらい、気付いたら号泣していたときの、心の中って、どんな感じなのだろう?

もっとアイロニーの効いた作品かと思っていたが、そんなことは全くなくて、「生きる」ことの意味と、「死」が訪れることの意味を教えてくれた、人生賛歌にも思えた、愛の物語でした。


私の好きなシーン

「おれは、100万回も……。」
と いいかけて, ねこは,
「そばに いても いいかい。」
と, 白いねこに たずねました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 絵本
感想投稿日 : 2022年8月8日
読了日 : 2022年8月8日
本棚登録日 : 2022年8月8日

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