冷静と情熱のあいだ Rosso (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA (2001年9月25日発売)
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本棚登録 : 15128
感想 : 1339
5

再読。
内容はうろ覚えだが、前回はbluから先に読んだので、今回はrossoから。

情熱的で暴力的な愛が去った後のあおいの孤独を描いた物語。
周りから見れば溢れんばかりの愛を注いでいるマーヴが可哀想に見えるし、親友なのにダニエラにも何も話さないアオイに苛立ちを覚えてしまうところだが、個人的にはそういった感情は持たなかった。
同じ過ちをおかさないよう、過去の亡霊を奥にしまいこんで今を生きる。それが幸せであり、孤独。

「情熱」的な過去のあおい、「冷静」な今のアオイ。
そしてそれが交わった「冷静と情熱のあいだ」から新たな一歩が始まる。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 2015年既読
感想投稿日 : 2015年12月9日
読了日 : 2015年12月9日
本棚登録日 : 2015年12月9日

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