あまり詩を読むことがなく、読んでもいまひとつ分からない…そんな私が久々に詩っていいなとずっと持ち歩いて読んだ一冊。
大好きな児童文学作家・翻訳家のひとり、長田弘さん。長田さんのことばの表現はいつも穏やかで優しく、そして何とも言えない心地良さがある。もう安心と信頼の長田さんです。
まだ詩の世界は分からない、けどなんだか気になる。
(読んだ数少ない詩のなかだと中原中也の 「全身」と「心臓」が好きでした。)
図書館で探し物をしていたとき、いつのまにか詩のゾーンに入っていて詩かぁ…と思っていた時に目に飛び込んできた 長田弘 、、!!
「世界はうつくしいと」
二十七篇ある詩のなかの心にのこった作品をあげようと思いましたがどれも良かったので雰囲気が伝わるようタイトルと、一部のみ。
・なくてはならないもの
・世界はうつくしいと
・大いなる、小さなものについて
・聴くという一つの動詞
・シェーカー・ロッキング・チェア…他
◆ 二〇〇四年冬の、或る午後 一部抜粋 ◆
うつくしさを知ったのも、色彩なしだった…
どんな色彩あふれる世界よりも、ずっと、ほんとうの世界に近いのだ。 …
世界を、過剰な色彩で覆ってはいけないのだ。
沈黙を、過剰な言葉で覆ってはいけないように。
表紙のようなうつくしい世界が静かに広がっている素敵な詩集でした。
さっそく本屋へ迎えに行かなくては。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
エッセイ・詩など
- 感想投稿日 : 2020年12月23日
- 読了日 : 2020年12月23日
- 本棚登録日 : 2020年12月23日
みんなの感想をみる