出口のない海 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (2006年7月12日発売)
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感想 : 478
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涙しか流せない一冊。

あの 回天を作ったのも特攻隊員を作ったのも日本という国。
負の歴史がまた一つ胸に突き刺さる。

お国のために青春を捧げ散る命。
その命に家族、大切な人のために…という想いが秘められていたのかと思うと、こんな時代だったんだとただ涙しか流せない自分がいる。

忘れ難いあの時を過ごした大切な友を回想するシーンもまた涙。

こうやって何人もの人が心の中に大切な友を愛する人を大切に仕舞い込んでいたんだろうな。

昨日まで隣にいた人が明日にはいなくなる、それが戦争。
この言葉を忘れない、忘れてはならない。良作。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2020年8月13日
読了日 : 2020年8月13日
本棚登録日 : 2020年8月13日

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