喧騒とは無縁の静かな物語。
流れていくような文体が心に沁み入る感じで良かった。
激しい感情がぶつかり合うことはない、ただ当たり前を受け止め、当たり前のように降る雨のように二人で過ごす静かな時間。
こよみさんの記憶はまるで儚いシャボン玉のよう。
一日が終わり行助に触れると静かにふわっと消えてなくなる。
でもいつか行助の永遠という大きなシャボン玉に記憶はもちろん何もかもすっぽり包まれる日が来るといい。
せつなくはあるけれどほのかな美しさ、優しさも感じられる世界。
そっと心に残りそうな作品。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2019年6月21日
- 読了日 : 2019年6月21日
- 本棚登録日 : 2019年6月21日
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コメント 2件
あいさんのコメント
2019/06/26
くるたんさんのコメント
2019/06/26