優しさが残る、一冊。
面白く読了。
江戸の下町 本所深川を舞台に手下と共に難事件に立ち向かう岡っ引き、茂七親分。
この漂う空気感とか人情とか実に心地良くて惹き込まれるようにスルスル読めた。
季節の「初もの」を巧く謎解きに絡ませながら、この時代、いかに人々が「初もの」を大切にしていたか、楽しみに食していたかを感じられたのも良かった。
そして謎めいた稲荷寿司屋さん。
触れ合い、美味しさとヒントをもらえるシーン、お腹の音と共に毎回魅了されたな。
やるせない事件が多かったけれど優しさがほんのり残る、そんな作品。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2020年7月21日
- 読了日 : 2020年7月21日
- 本棚登録日 : 2020年7月21日
みんなの感想をみる