真田太平記(六)家康東下 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (1987年11月30日発売)
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【再々読】
血沸き肉躍る!!
秀頼誕生 ― 真田太平記㈥
2011.03発行 大活字文庫の真田太平記㈥第1巻~第3巻。
上信州にまたがる真田家の領地を守るため、真田昌幸、長男・信幸、次男・幸村の活躍の物語です。

第1巻
石田三成たちと加藤清正たちの確執を利用して、徳川家康は、豊臣家の家臣団を分裂させます。
近江では、石田三成が、豊臣家内の全ての役職を無くし、佐和山城にて城の改修と牢人の雇い入れを行い。
会津では、上杉景勝が、領内の城、砦などの戦仕度を始めています。
家康がどう動くか、日の本中の大名たちが、緊張をもって見ています。
その中で、向井佐平次の息子で真田の草の者・佐助16才は、一人前の草の者として働くまでに成長してきました。その佐助の出生の秘密が明らかになります。佐助は、真田の草の者の頭・壺谷又五郎の孫でした。それには…。

第2巻
家康が上杉景勝を討つために、大阪城を出て関東に向かいます。
家康は、まず、福島正則などの豊臣家恩顧の大名達に会津攻めの先陣を申し付けます。その様子が、さすがに、さすがに悪人ですね。正則に先陣を申し付けるときは、正則の手を取り、豊臣秀頼様の御為に是非…と、正則は感激して、上杉攻めの先陣を率先して引き受けます。
近畿では、石田三成が安土城を攻めますが、寄せ集めの闘志のない軍勢が3万集まって安土城を攻めても、2千の兵で守る城を落とすことが出来ません。これを見た草の者の壺谷又五郎は、西軍は、勝てないかもしれないと危惧し、その思いを真田昌幸に伝えようとした時に…。

第3巻
家康が、江戸城に入ります。そして、伏見城の鳥居元忠から知らせを待っています。
三成らに攻められた鳥居元忠の知らせを受けた、家康は、黒田長政と謀り福島正則を如何に味方に引き入れるかを謀ります。
その頃、壺谷又五郎とお江は、近江に居て真田昌幸のため西軍が勝つための方策を考えています。

【読後】
天下分け目の関ヶ原の前夜です。
悪役・家康が本領をはっきして福島正則を始め豊臣家恩顧の大名達を、豊臣秀頼様の御為に石田三成を討つと信じさせて、西軍と戦わせる謀が凄いです。悪役は、腹が真っ黒でも、笑顔で誠心誠意の表顔です。

【音読】
誤嚥防止のために、大活字文庫「真田太平記」で音読を6月27日から行っています。
舌を噛み、舌の先に出来た口内炎が大きくなり食事もままならなくなり何回か中断しましたが、何とか継続しています。
大活字文庫「真田太平記㈥」の底本は、新潮文庫です。このため登録は「真田太平記㈥ (新潮文庫) 」で行います。

【今後】
新潮文庫「真田太平記」は第12巻までありますが、大活字文庫は第6巻で発行が止まっています。とても残念です。物語は、関ヶ原の決戦前です。惜しいです。
新潮文庫を読もうと思うのですが…字が小さくて(;´-`)
2020.11.05読了

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 時代小説
感想投稿日 : 2020年11月5日
読了日 : 2020年11月5日
本棚登録日 : 2020年6月26日

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