マンガ日本の歴史 5 (中公文庫 S 12-5)

  • 中央公論新社 (1997年4月1日発売)
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感想 : 8
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マンガ 日本の歴史〈5〉隋・唐帝国と大化の改新
1997.04発行。字の大きさは…小。

  マンガで日本の歴史を描いたものです。
  作画/漫画家・石ノ森章太郎
  原案執筆/帝京大学教授・義江彰夫

此度、六世紀末から七世紀半ばにかけては、社会との溝を深めた大和王権が、国際的緊張を逆手に取って、律令国家への道を歩みだす時代です。
そして592年に崇峻(すしゅん)天皇が蘇我馬子に殺され、推古天皇が即位し、最初の女帝となる。それから663年に、朝鮮半島白村江で行われた日本・百済連合軍が唐・新羅連合軍に大敗する白村江の戦までです。
中国では、陳を滅ぼし隋が中国統一します。

《女帝誕生》
592年に崇峻(すしゅん)天皇が蘇我馬子に殺され、推古天皇が即位し、最初の女帝となる。
推古天皇は、593年に聖徳太子を摂政とします。
六世紀から七世紀にかけて、歴代大王の宮は主として大和盆地に営まれ、この地でさまざまな血腥い興亡が繰り返された末に、大和王権は壮大な律令国家へと成長して行きます。

《聖徳太子の改革》
聖徳太子は、冠位十二階を制定された。これは朝廷に仕える役人たちの身分を、冠の色を使い分けることで区別しょうとするものです。
十七条憲法制定し、原始社会から大和王権に至るまで、この国の人々を縛っていた祭祀的倫理を否定し、上下の礼の秩序を基盤とする法理を提示することであった。

《蘇我氏の専横》
626年、蘇我馬子死去。子の蝦夷(えみし)が大臣(おおおみ)を継ぐ。飛鳥の石舞台は馬子の墓とつたえられる。
628年、推古天皇歿。75歳。
643年、聖徳太子の息子・山背大兄(やましろのおおえ)王を、斑鳩宮で蘇我入鹿が襲い殺します。聖徳太子歿後22年目でその後裔は断絶する。蘇我氏の暴挙はとどまるところを知らなかった。

《大化の改新》
中大兄(なかのおおえ)皇子、中臣鎌足(なかとみのかまたり)は、専横をほしいままにする蘇我蝦夷、入鹿親子を殺し、改革を行う。
《皇極天皇重祚》
重祚(ちょうそ)とは、一度退位した天子が再び即位すること。

【読後】
この時代もそうですが、争いの時代です。大和王権のなかで権力を握ろうとするものによる争い。中央が乱れると、地方も乱れます。そして力で拡大していきます。それを正そうと改革を行っていきます。
2021.03.13読了

※シリーズ
「マンガ 日本の歴史〈1〉秦・漢帝国と稲作を始める倭人」
https://booklog.jp/users/kw19/archives/1/4122028221
「マンガ 日本の歴史〈2〉邪馬台国と卑弥呼のまつりごと」
https://booklog.jp/users/kw19/archives/1/412202823X
「マンガ 日本の歴史〈3〉興亡する倭の五王と大嘗の祭」
https://booklog.jp/users/kw19/archives/1/4122028248
「マンガ 日本の歴史〈4〉王統譜を編み上げる大和王権」
https://booklog.jp/users/kw19/archives/1/4122028256

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 歴史、古典
感想投稿日 : 2021年3月12日
読了日 : 2021年3月12日
本棚登録日 : 2021年2月6日

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