曙光の街 (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋 (2005年9月2日発売)
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本棚登録 : 711
感想 : 72
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曙光(しょこう)の街 ー 倉島警部補シリーズ1作目《文庫本》
2005.09発行。字の大きさは…字が小さくて読めない大きさ。
2023.07.13読了。★★★★★

2023年のベスト本です。

警視庁公安部外事一課、倉島達夫警部補の活躍の物語です。

父親が日本人のヴィクトル・タケオビッチ・オキタ40才は、ソ連が解体されるまでKGBの特殊部隊で凄腕の非合法工作員であった。10年ぶりにモスクワで再会した元上司のアレキサンドル・オギエンコは、ソ連解体時の派閥争いに敗れて、今は、マフィアだ。ヴィクトルは、日本人の父・タケオが、漁の最中にソ連船に拿捕されて、サハリンで母・ローザと愛し合って生まれたが、父も母も幼いころに亡くなり、18才で志願して軍隊に入り、そして、KGBで東洋系の顔と日本語を使って日本で山田勝の名前でスパイとして活動した。

再会したオギエンコは、ヴィクトルに4万ドルで日本へ行ってヤクザの親分・津久茂の殺しを依頼してくる。偽造パスポートで日本に入国したヴィクトルは、オギエンコがなぜ津久茂を殺すのかを知る。津久茂は、オギエンコのもとから美しい少女エレーナを攫ってきた。このエレーナが、オギエンコの秘密を握っていたのである。公安にロシアからヒットマンが来日すると情報が入る。外事一課の倉島が、ヴィクトルと接触していくうちに意外な真実が見えてきます。

【読後】
字が小さくて、読むのに大変苦労しました。が、楽しく読み終りました。「凍土の密約」を図書館から借りてきて調べたら倉島警部補シリーズの3作目であることが分かり、ブックオフへ行って2、3、5冊目(文庫本)を各110円で購入しました。さっそく1作目から読み始めます。後半は、凄い展開が待っています。是非読んでみてください。2023年のベスト本です。
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倉島警部補シリーズ一覧
05.防諜捜査
04.アクティブメジャーズ
03.凍土の密約
02.白夜街道
01.曙光の街 2023.07.13読了
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参考
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曙光(しょこう)とは、① 夜明けの光。夜明けにさしてくる太陽の光。② 前途に見えはじめたかすかな希望。明るいきざし。
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読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 警察小説、ミステリーなど
感想投稿日 : 2023年7月13日
読了日 : 2023年7月13日
本棚登録日 : 2023年7月10日

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