世間から隔離された、北の地に存在する特殊で不思議な学校。
そこに転入した少女を主人公に学校にまつわる伝説や、殺人事件の謎が明らかになってゆくファンタジー要素を含むミステリーといったところでしょうか。
読み初めは、独特の世界観と文体に慣れるのに苦労しました。
学校を取り囲む広大な湿原の描写が多く、子供が主役でありながら、全体的に暗い雰囲気が漂います。
慣れてくると個性豊かな子供たちの素性や推理に引き込まれテンポよく読み進めることができます。
最初に感じた胡散臭さがちょっと抜けたような気もします。
ところが、結末が個人的には不満。
全体的な評価は高いようですが相性が悪いのか、私の嗜好には合いませんでした。
これと言ったメッセージ性もなく、結果的には自分勝手で残酷な理由で殺人が起きていた、しかも子供が集う学校という場所で。
期待していただけに、残念でした。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2022年11月3日
- 読了日 : 2022年11月3日
- 本棚登録日 : 2022年11月3日
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