初・村上龍です。
本好きの方に、「伊坂幸太郎が好きなら」と勧められ、読んでみました。
序盤の不衛生な描写がリアルで、やや潔癖症の私としては読み続けるのが非常に困難でしたが、読み進める内に止まらなくなりました。
2011年、日本経済は底辺にまで落ち、失業者で溢れ返り秩序序は辛うじて保たれている状態。
そんな福岡でイシハラという変わり者の男性の下に全国から集まり、生活をする青少年達。
彼らは世間と歯車が合わず、家族や同級生を殺害してしまったり、テロ組織に憧れ軍備や武器に詳しかったり、奇妙な昆虫を大量に飼育していたりします。
そこへ反乱軍という体裁で、北朝鮮の軍隊が福岡へ侵入、制圧を開始します。
現実に今、同じ事が起きても日本の政府はこの作品と同じ対応しか取れないんだろうな、と思わせる点はもちろん、スケールが大きく、登場人物が多いにも関わらず、無駄がなく整理された構成は見事。
作家ってこういう文章を書ける人でなくちゃ、と思いました。
感想は下巻のレビューにて。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2022年10月12日
- 読了日 : 2022年10月12日
- 本棚登録日 : 2022年10月12日
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