面白かったです。
上巻の続き…なのですが、ある意味別のストーリー。
下巻の前半は、上巻で起きた誘拐事件のからくりが明かされます。
それを語るのが犯人のうちの一人の心情と首謀者の手紙、という個人的にはあまり好きではない手法なのですが、そういった私の嗜好をもってしても面白いと思える仕上がりでした。
独白とも言える首謀者の手紙における、感情・感性の描写の細やかさというか、繊細さというか。
下巻の後半は舞台が仙台に移り、上巻で起きた誘拐事件そっくりの事件が起きます。
被害者となる家庭の長女の手記によって記されるこの事件の真相が、とにかく痛快。
事件はさっぱり解決していないのに、爽快さを覚えるから不思議。
面白かった、と声に出して呟いた一冊です。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2022年10月14日
- 読了日 : 2022年10月14日
- 本棚登録日 : 2022年10月14日
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