ビジョナリー・カンパニー ― 時代を超える生存の原則

  • 日経BP社 (1995年9月26日発売)
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ビジョナリーカンパニーを分析し、時代を超えて際立つ企業の本質を明らかにしている。
カリスマ的指導者がそういった企業を作り上げ、継続していくものだという固定観念があったが、本書を通じてその考え方は誤っていると深く感じた。
カリスマ的指導者が存命中はよいが、その後に迷走した企業は数知れない。(ディズニーはその例外であるが)

重要であることは
①時計をつくること
企業そのものを究極の作品にする、ひとりひとりが創造力を発揮できる環境をつくる。
②ANDの才能を活かす
逆説的な考えを抑圧するのではなく、両方(変化と安定など)を追求する。
③基本理念を維持し、進歩を促す
企業の存在意義(利益志向ではない)を掲げ、常に向上しようとする内部の力をもつ。
④一貫性の追求
この方法がよいのか?ではなく、当社に合っているのか?という点で分析し、基本理念との矛盾を生じない。

企業分析の本であるが故に、起業家や経営層が読むべきものであるように思っていたが、個人の考え方として学ぶべきことが多かった。
主語「企業」を「自分」と置き換えて読むことで、自分にも応用できるのではないかと感じた。
上の4つを含めて、個人の考え方・生き方を捉える上で非常に参考になった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2020年4月18日
読了日 : 2020年4月27日
本棚登録日 : 2020年4月14日

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