温室デイズ

著者 :
  • KADOKAWA (2006年7月1日発売)
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本棚登録 : 2362
感想 : 445
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いじめられている中学生といじめられてはいないが学校に行くことが嫌になった中学生ふたりの視点から語られる温室デイズ。
荒れてはて窓ガラスは何枚もわれ、話は聞かない、暴行けんかは当たり前、それでも学校という枠に守られている学校生活の中で、いじめられる側の視点、大切な友達を守れないかった自分に嫌気がさし、逃げてしまったものの視点から描かれる。

瀬尾まい湖さんの作品はバトンを初めてよんで、引き込まれ、本作2作目だけど、残酷なことも良いことも感動てきなところもフラットな表現で書くところがすてきだなと思う

ただこの作品は嫌だからにげちゃったーっていう子と、嫌でも逃げない、ここしかないと動く子がいるからとても対照的で印象深かった
強いそうに見せるだけの先生と弱くて頼りなくていつも生徒にいじめられている先生でも、結局生徒の目線でかんがえて弱音吐いたって守ってくれる話してくれる気づいてくれるっていうことが大事なんだなと思った
ふたりの親も、子供の考えてるのーあなたのためよー愛情いっぱいよーっていう母親と男手一つで育てあげて弱音なんか吐くな、強くいろと育ててきた父親、
前者の方が良い親にみえても、子供の変化にすぐ気付いてあげられる気持ちを汲み取ってあげられる親が子供にとっては大事なんだなと感じた

対照てきな登場人物がいることで、どっちがいいとか悪いとか本の中では描かれてはいないけど、こういうところを汲み取ってあげる必要があるんだなと思わせる部分が多かった
さらっと読めて良かった

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2018年9月13日
読了日 : 2018年9月13日
本棚登録日 : 2018年9月13日

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