野望の憑依者

著者 :
  • 徳間書店 (2014年7月30日発売)
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感想 : 1
5

鎌倉末期から南北朝時代そして室町時代へ。

今までほとんど本では読んだことがなかった、自分にとっての空白地。

なので、最初はKindleで出ていて何となく購入しましたが

これがめっちゃハマった。おもしろい!!



高師直の僕のイメージは、昔大河ドラマで見た

柄本明さんがやっていた老獪な姿。

ちなみに尊氏は真田広之、直義は高島政伸じゃなかったかと思います。

でもその時の一番強いインパクトがあったのは

佐々木道誉をやった陣内孝則でしたね。

すっごくバサラでかっこよかった。





そんなことを久々に思った高師直を主役にした小説でしたが

これがまた尊氏、直義、そして師直の愛憎もあり味わい深い話でした。



あらためて室町幕府を開いた尊氏の不思議さを感じました。

これだけ負けた人がなぜ天下を取れたのかと。



ラストがとってもグサリときました。

小説にタイトルにも出てくる憑依者(よりまし)の意味が

よく分かります。



この仕掛けもとってもおもしろかった。



歴史好きには超オススメの一冊です。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 歴史小説
感想投稿日 : 2014年8月29日
読了日 : 2014年8月29日
本棚登録日 : 2014年8月29日

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