キングの呪われた町を読んだ後に、オマージュしたと言われる本作を読んだ。
結果だけでいうと、こちらの方が面白い。
元々洋書は登場人物の区別がつきにくく、読み辛いが、呪われた町はキングの初期の方の作品だからなのか、未完成感が凄い。
それに比べ、こちらは身近な日本だということを差っ引いても、とても雰囲気が出ていて、登場人物やストーリーも練りこまれ、まさに和風ホラーに仕上がっている。
長さを感じさせず、とても楽しく読めた。
あえて不満をいうとすれば、文体や言葉選びが少し気になる。この著者の作品は初めてみるが、敢えて狙ってるのかもしれないが、あまり使わないような言葉選びや文体が少々あったので、最初少し混乱した。
それに人の会話。まだ十代の子供同士の会話で「無下に扱う」とか「一面の真理」「頓着してくれない」などあまりにも現実感がない。それ相応の言葉使いをしてくれないと、言葉の裏に著者の姿が見えるのでやめてほしい。
だが、慣れてくるとまるで気にならなくなるのは凄い。小野不由美のことが好きになった。
他の作品も読んでみたいが、とりあえず
下巻にも期待^ - ^
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2016年2月20日
- 読了日 : 2016年2月19日
- 本棚登録日 : 2016年2月19日
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