現代的な私小説の走りということで発表された時はきっと画期的だっただろう。
そういったことを特に意識せずに読んだわたしは、「金持ちでフラフラしてる若者が人妻に横恋慕し、相手も不倫願望ありありで思わせぶりな態度取られて、結局苦しんで自殺する」という、ありがちで下世話な話をずいぶん大仰に語っていると思ってしまった。おまけに金持ちぶりに僻んでみたりロッテのズルさに閉口したりと余計なことを考えてしまって素直にウェルテルの繊細さに感嘆できなかった。
こういう本こそ若いうちに読んでおいた方が良かったんだなと思う。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2019年1月6日
- 読了日 : 2019年1月4日
- 本棚登録日 : 2019年1月4日
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