武道館

著者 :
  • 文藝春秋 (2015年4月24日発売)
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小さい頃から歌って踊るのが好きだった愛子。同じマンションに住む幼馴染みの大地の家族とは、毎年お互いの子供の誕生日に招かれるような家族ぐるみの交流。数年後、愛子は父母が離婚したあとも父とマンションに住み、高校生になる頃NEXT YOUというアイドルグループにいた−

◆今ね、あまちゃん再放送やってんの見てんですよ(笑)放送当時1回もリアルタイムで見たことないくせに、2年遅れで「じぇじぇ!アメ女てアキバのことネタにしてんのか?」て思いながら見てたんすよ、それを今度は本で、て感じ(笑)

前作「スペードの3」では「宝塚ってこんな感じ?」って思ったけど、今回は「アイドルって大変ね」。今までは「たいした顔でも歌でもないのを大量に寄せ集めて競わせて“会える”アイドルであるために投票やら握手やら…売り方がセコくて汚いな」って、興味ないから踊らされてカネつぎ込む人達に呆れてたんだけど…好く方も好かれる方も一生懸命なのね、て反省しましたわ。

【ネタバレ】“まとめサイトも無料、YouTubeも無料、アプリを使えば電話もメールも無料、何もかもが無料。何かを手に入れたい、と思ったとき、人は、まず無料で実現できる方法を考える。それはきっと普通のことだ。誰だって、できればお金を使いたくない。”“だけど、無料で手に入るものとはつまり、全員が同じように手に入れられるものだ。全員から同じ距離の位置にあるものだ”“そんな銀河の中に、自分を、自分だけを形成してくれるものは、あるのだろうか。”これは朝井さんにしたら本に置き換えて考えるとツライ文章じゃないかなぁ


「いつも言ってるよね。アイドルは夢を売る仕事なんだから、人間らしいところを見せちゃダメって」「でもね、夢って、叶ったら幸せになる人がいるときに使う言葉だと思うの、私」…うん、そうだね。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2015年9月6日
読了日 : 2015年9月1日
本棚登録日 : 2015年9月6日

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