不登校児だった著者が当時を振り返り、なぜ自分は不登校になったのかを考え、当事者として書き上げた一冊。またその時の家族の様子なども描かれている。理論社から出版されたYA向けの「よりみちパン!セ」シリーズより。
社会的に重いテーマである【不登校】も、当事者が語ることにより【不幸】【社会問題】というイメージから離れて受け止めることができ、【日常】として存在していく。
姉である著者に対し、少し疎ましそうな妹の言葉も率直に響く。
東京都北区にあるフリースクール・東京シューレでの様子も明るい。
不登校を肯定も否定もせず、そうすることしかできなかったことを受け止め、登校の代わりに得た経験や失った経験に著者自身が思いをはせている。「あぁ、こういうこともあるよな。」と、不登校未経験ながら共感ができる内容。
(しらす)
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
実用書
- 感想投稿日 : 2016年4月19日
- 読了日 : 2016年4月19日
- 本棚登録日 : 2016年4月19日
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