3.4回目のトライでようやく。
この独特の文調と言い回しが、自分にはサラサラと読み進めるには難しく、何度も挫折していたけれど
この歳になってやっと楽しく読めた。
不思議な世界観だった……
京都の馴染みある地名が沢山出てきて親近感を覚えながらも、樋口さんが浮遊したり、黒髪の乙女があまりにも不思議ちゃんだったりで、非現実と混ざり合い奇抜な世界だった。
「硬く握った拳には愛がないけれども、おともだちパンチには愛がある。愛に満ちたおともだちパンチを駆使して優雅に世を渡ってこそ、美しく調和のある人生が開けるのです」
「子どもは自分で自分自身のための幸せを見つけなければならん。しかし娘が幸せを探すためなら、俺はどんな手助けだって惜しまないね」
「父上はいつも僕をここに連れてきてくれた。そして本たちがつながっていることを教えた。僕はここにいると、本たちがみな平等で、自在につながりあっているのを感じることができる。その本たちがつながりあって作り出す海こそが、一冊の大きな本だ」
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2022年6月3日
- 読了日 : 2022年6月3日
- 本棚登録日 : 2022年6月3日
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