ミヒャエル・エンデの遺稿集。書きかけの物語や、メモの類など。
「モモ」「はてしない物語」「鏡のなかの鏡」等、完成された作品群は、技巧を意識せず没頭することができる。一方、本書のように作成途上の状態を見ると、完成に至るまでの工夫や著者の思想が明らかに見えてくる。素描を見て初めて絵画の技巧に気づくようなものだろう。書きかけの物語も、続きが読みたいという気持ちにさせられる。
残念な点として、時々誤植(脱字)があった。本によっては気にしないのだが、こういう本の場合は一字一句味わう姿勢で向き合っているためか引っかかってしまう。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2019年10月27日
- 読了日 : 2019年10月22日
- 本棚登録日 : 2019年10月6日
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