だれでもない庭 ― エンデが遺した物語集 ―

制作 : ロマン・ホッケ 
  • 岩波書店 (2002年4月24日発売)
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本棚登録 : 170
感想 : 13

ミヒャエル・エンデの遺稿集。書きかけの物語や、メモの類など。
「モモ」「はてしない物語」「鏡のなかの鏡」等、完成された作品群は、技巧を意識せず没頭することができる。一方、本書のように作成途上の状態を見ると、完成に至るまでの工夫や著者の思想が明らかに見えてくる。素描を見て初めて絵画の技巧に気づくようなものだろう。書きかけの物語も、続きが読みたいという気持ちにさせられる。
残念な点として、時々誤植(脱字)があった。本によっては気にしないのだが、こういう本の場合は一字一句味わう姿勢で向き合っているためか引っかかってしまう。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2019年10月27日
読了日 : 2019年10月22日
本棚登録日 : 2019年10月6日

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