英国探偵小説の古典だそうだ。トリックそのものより、死体の状態という証拠から論理を積み重ねて謎解きをしていく過程が見どころ。
ヒロインの「図書調査員」という職業が面白かった。「娘は本を執筆中の人たちのために大英博物館で参考文献や図書目録を調べておるのです。娘は、与えられたテーマに関する本をしらみつぶしに探し、破裂する寸前まで情報を詰め込むと、依頼人のところへ行き、それを放出して相手の頭に詰め込む(p67)」
あとがきにやたらと力が入っていると思ったら、訳者は元外務省勤務で海外ミステリ研究家なのだそう。
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- 感想投稿日 : 2020年11月23日
- 読了日 : 2020年11月15日
- 本棚登録日 : 2020年11月16日
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