はじめの一歩を踏み出そう―成功する人たちの起業術

  • 世界文化社 (2003年5月1日発売)
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米国起業家向け雑誌「Inc.」が成長企業500社のCEOを対象にしたアンケートで7つの習慣やビジョナリー・カンパニーを抑えて1位になった本です。
企業には「起業家」「マネージャー」「職人」3つの人格がありバランスがとれていなければだめである。
起業家・・・チャンスを見つけ変化を起こそうとする。未知の分野への取り組み。わずかな可能性への挑戦
マネージャー・・・計画をたて管理する。
職人・・・手を動かし目の前の仕事をやりとげる。
典型的なスモールビジネスの経営者は10%が起業家20%がマネージャー70%が職人タイプである。職人タイプが職人の考えのままビジネスをやると失敗しやすい。

幼年期・・・すべてを自分でこなす。職人の時代。
青年期・・・自分だけでは手が回らなくなってくる。人を雇う事を考える。
      この青年期でつまずく企業は多い。
      優秀な人を雇ってすべてを任せてしまう。
      その人がいなければ回らなくなる。
成熟期・・・事業を商品とみなす起業家の視点が必要。

解決策
事業のパッケージ化
要するにフランチャイズ化できるようにシステム化する
誰でもができるようにあらゆることについてルールが定められていて
システム化されていること。常に顧客に同じ品質のものを提供する。

事業発展プログラム7つのステップ
①事業の究極の目標を設定する。(人生の目標)
②戦略的目標を設定する。(売上、取り組む価値があるか、顧客は誰か、規模は)
③組織戦略(組織図作成、イノベーション→数値化→マニュアル化)
④マネジメント戦略(管理システム作成、業務マニュアル)
⑤人材戦略(経営理念の浸透)
 お客様はいつも正しいかどうかわからないがお客様を満足させることが我々の
 仕事。
⑥マーケティング戦略(顧客が望むものが大事)
 顧客は無意識に色、形、音、においなどで判断している。
 なのでロゴマークや制服、店の色なども重要。
⑦システム戦略
 ハードシステム・・・モノのよるもの
 ソフトシステム・・・販売システム(アポイントをとる、顧客ニーズを分析する、           解決方法を提案する)
           情報システム(情報をデータ化する(電話回数、訪問回数、
                  打ち合わせ回数など))
 モノ、行動、アイデア、情報この要素を統合する。


結局のところ経営者が現場にいなくても収益のあがる仕組みを作る。
個人の才能や経験に依存しない事業を作る。
このことが重要である。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ビジネス
感想投稿日 : 2016年3月9日
読了日 : 2016年3月9日
本棚登録日 : 2016年3月1日

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