冷血(下)

著者 :
  • 毎日新聞社 (2012年11月29日発売)
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自白してからの拘置所での自供、裁判。合田へのはがき。上巻と打って変わって、読み進めるのが遅くなる。重いんです。
犯人二人の生い立ち。友人らしきシンパシーを感じていた共犯者について、相手はそうは思ってなかった節を理解しだし、その部分の削除を申し出、結局は、虫歯がもとで癌になり壮絶な死を迎える戸田。
キャベツを殴り潰していた過去。
合田と知り合え、救われたそうだが、殺してしまった一家への反省もなく、死刑に処される。
冷血って、犯人二人のことではないのよ。被害者遺族、どこかの医者、もろもろに冷血が潜んでる。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 高村薫
感想投稿日 : 2019年9月16日
読了日 : 2019年9月16日
本棚登録日 : 2019年9月8日

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