この本を読むために前作『推定無罪』を読んでおいて大正解であった。
それぞれの人物像が鮮明なまま、物語にすんなりと入ることができた。
前作では宿敵、なんともうだつの上がらなかったモルツが本作では陰の主役。
あれから20数年、それぞれが色々抱え、成熟もし、とはいえどうにも変わらないところもある。
前作同様、人間とは、何かのきっかけでとんでもないことをしでかしてしまうんだ…という物語。しかし、それこそが人間なのだという著者の温かい目が感じられる。人を、家族を、愛することがどういうことなのかも。
これまた前作と同じく、思いがけない結末が用意されているが、前作ほどミステリ色は濃くない。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2013年11月27日
- 読了日 : 2013年11月27日
- 本棚登録日 : 2013年11月27日
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