「科学」の営みの背後にある様々な「安全」面の問題を事例を引きつつ示し、「そんな姿勢じゃダメ」ということを言っている本。
医療であれ、原子力であれ、絶対安全というものはない。それを認めた上でどのように対策を講じるべきかということが書いてある。「フール・プルーフ」、「フェイル・セーフ」などの概念は、それを作ったこと自体に意味があるということだろう。
この手の研究に触れたことがある人にとって、特に目新しいことは書いてないのではなかろうか。でも、「安全」と「科学」との関係がどのようなものになってきているのかという現状を把握する分には有用だと感じた。「まぁ、そうなのね」、という印象に留まってしまうので星3つ。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
科学読み物
- 感想投稿日 : 2011年7月27日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2011年7月27日
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