鎖。いろんな意味の鎖。
マーティン・セグリマンの犬に行った実験を思い出した。
電気ショックを用いたその実験で、犬はもう「何をしても意味がない」ということを学習し、
逃れようとする努力すら行わなくなるというものである。
中田加恵子を思えば、フィクションでよかったと心底思う。
こんな人生が本当にあったらたまらない。
読みながら闇の中の熱海の路地を必死で思い描き(行ったことはないけどね)
音道刑事の心中を想像する。悔しさと、絶望。
気力だけで恐怖と闘う女性刑事。
エピローグにたどり着くまで、緊張の連続で時間を忘れる一冊でした。
それだけに、昴一さんとのやり取り他にはこちらも救われました。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2012年10月15日
- 読了日 : 2012年10月15日
- 本棚登録日 : 2012年10月15日
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