錯視図鑑: 脳がだまされる錯覚の世界

著者 :
  • 誠文堂新光社 (2012年7月1日発売)
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本棚登録 : 80
感想 : 10
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色々な錯視をまとめた図鑑。改めて見てみると、本当に色々とあるもんだということが分かる。

認知心理学や哲学、仏教系の話に、知覚に誤りがありあてにならないことが書かれていても、そんなにしょっちゅうではないように思ってしまうけれども、錯視だけでもこんなにあるとするとやはり知覚が理性をミスリードしてしまうことを予感させるものです。それから著者は錯視しないようにしようという無駄な努力はしないようにとコメントしている。

錯視が起こる理屈としては、局所的な情報を送るニューロンと大域の情報を処理するニューロンが並行して処理する際に起こるそうだ。また網膜の解像度にも限界があるので、どうしても平滑化の処理が裏で行われて誤差が混入するという話があった。錯視を起こし易い画像を選択するとか、AIとかでも応用できそうな話もあった。

必要性があったわけでなかったが少し興味が引かれたので図書館で借りてみた。中々面白い内容だった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 一般
感想投稿日 : 2017年7月15日
読了日 : 2017年7月15日
本棚登録日 : 2017年7月15日

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