こんな近未来本当にくるのだろうか。恋愛、結婚、出産をしない草食系の若者ばかりになった日本。若者の自殺も増える。危機感を覚えた国家が立ち上がる。それが「アカガミ」制度だ。国をあげてのお見合い制度。国家が恋愛の手ほどきをするという歪み。「アカガミ」を希望すれば、生活の全てを国家が保証してくれる。そんな夢のような話があっていいのだろか。あるカップルが「アカガミ」で家族になる。しかし家族になって初めて知る「アカガミ」の本当の目的。まさに戦時中の「赤紙」だ。保証された生活の裏の残酷さ。作られた楽園はいらない。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説(シリアス)
- 感想投稿日 : 2016年8月25日
- 読了日 : 2016年8月25日
- 本棚登録日 : 2016年8月25日
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