未読金田一モノ。
表題作と『鏡が浦の殺人』の二作を収録。どちらも楽しめる作品。
後期の金田一モノは作者の筆が滑ったのか軽すぎる描写が多かったり、男女のドロドロが多かったりと純粋なミステリを期待してしまうワタシには不満に思う部分も多いのだけど、この二作はそれなりにミステリとしての体裁を整えている印象。
・・・とはいえ、表題作はなんだかなぁ、という気がしないでもないけど。だって最後の最後になって、今まで全然描写されてなかった人物が出てきて犯人ですって・・・そりゃないよ。(いや、伏線は張ってあるんだけどね・・・。)
『鏡が浦の殺人』も短編ながら楽しませてくれた。なにも美人コンテストを設定する必要はないなぁ、と思いつつ、全体的にすっきりしっくり来る作品だったのでかなり満足。
こういう作品をもっと書いてほしかったなぁ。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
和書(ミステリ)
- 感想投稿日 : 2015年2月17日
- 読了日 : 2015年2月15日
- 本棚登録日 : 2015年2月17日
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