半分の月がのぼる空〈8〉another side of the moon-last quarter (電撃文庫)

著者 :
  • アスキー・メディアワークス (2006年8月10日発売)
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短編集第2弾です☆彡

「雨(後編)fandango」
文化祭のお話の続き。
あとがき(320頁)によれば、これが最後の短編らしいので、なんか全員集合って感じですね♪
わがまま里香が、初対面の子の頼みで劇に(しかも主役で)出るなんて!かなり驚きましたΣ(゜_゜)
でも、結婚に憧れている里香が(305頁)この役を引き受けたのは、なんだか必然のような気もします。いつか裕一と夢が叶ったらいいね(〃^v^)♥(^ε^〃)

「蜻蛉 dragonfly」
塾の夏期講習に通う高2の裕一と、熱血大学生アルバイト講師・まり子先生と、とある特攻隊の遺書のお話。
戦争を知らない人にとって、特攻とか、そのための遺書とかって理解できないこともあるだろうけど、この一途な遺書(200頁)を読むと‥胸が一杯になります(>_<。)
残していく人たちのため、その人たちがこれからも生きていくため―そのために遺された言葉には、きっといろんな想いが詰まっているんだと思います*

「市立若葉病院猥画騒動顛末記 the war」
多田コレクションをめぐる、病院側と男性患者らの攻防戦。
どんな時でも、医療者と患者は協力関係を忘れてはいけませんよォ!ε=(ノ>д<)ノ

「君の夏、過ぎ去って as the summer goes by」
里香・14歳の出会いと別れ&夏目夫妻、浜松時代のお話。
8巻で一番好きな短編ですv あとがきによると、小夜子さん初登場のお話だったようですね(^ω^)/
吉野さんの性格とか経験が、かなり自分に思い当たるところがあって…
でも私は人並みに傷付いたりもしたけど、理不尽なことも、ぼーっとやり過ごしてきてしまった部分もあるなぁ~とか、なんかいろいろ思い起こされて‥読んでて少しつらかったです(- -、)
一方、夏目夫妻の幸せな時間は、読んでいるこちらも幸せな気持ちにさせてくれました(〃^∀^〃)v


これをもって、シリーズ完結です!
終わりは何でもさみしいね…。
だけど私も、自分なりにこの言葉の意味を考えていきたいです。

僕たちの両手は――

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説 / ライトノベル
感想投稿日 : 2013年9月10日
読了日 : 2013年9月9日
本棚登録日 : 2013年4月24日

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