ジーキル博士とハイド氏 (角川文庫 赤 114-4)

  • KADOKAWA (1963年3月1日発売)
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本棚登録 : 221
感想 : 19
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人間は善と悪の両方が存在して成り立っていて、それが「善だけの人間」「悪だけの人間」別々になってしまったとき…
悪いことをしても、悪いことをしてしまったという自覚(罪悪感)があるうちは“善”の部分が生きている証拠で、そのバランスは人それぞれだけど、自ら律して生きることも出来る。
悪いことを“悪”だと自覚出来なくなるのがいちばん恐ろしい。

SF小説でありながら、善と悪という人間が逃れられない命題を問いかける作品。
善と悪ならば、どちらが強いのか。
一度悪に目覚めてしまった人間は、一体どうなってしまうのか。
難しい問いかけだけれども物語自体はシンプルで、ページ数も少なく読みやすい小説。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2014年7月21日
読了日 : 2014年7月21日
本棚登録日 : 2014年7月21日

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