危険信号 (講談社文庫 あ 4-10)

著者 :
  • 講談社 (1986年9月1日発売)
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本棚登録 : 82
感想 : 5
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この方の本をほとんど読んだことがなくて、先日読んだ『不安な録音器』だけで印象を決めてしまいたくなかったので、ネットで高評価だったものを借りて読んでみました。

『不安な録音器』よりも作品が粒ぞろいです。
ミステリというかSFというのか、読後にざわっとしたものが背中に残る感覚。
星新一の読後感とどこか似ている気がしました。

一番印象に残ったのは、冒頭の『子宝温泉』。人殺しの虫が、雪の中で胎内に帰っていく物語。阿刀田さんだなあ、と感嘆。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 阿刀田高
感想投稿日 : 2013年10月3日
読了日 : 2013年10月3日
本棚登録日 : 2013年9月28日

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