虚人 寺山修司伝

著者 :
  • 文藝春秋 (1996年5月1日発売)
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本棚登録 : 13
感想 : 1
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タモリの物真似しか知らなかったが、学生時代からパクリ癖のある人のようで、短歌はもちろん、海外の作品を平気でパクッたり、自分が小説を書いた雑誌に友人の名前で作品を褒める手紙を書くなど、気弱で木訥な文学青年風の裏側には、相当世間に名を売りたかった一面があった人のようだ。今でもこの手の人物は存在する。

80年に話題になった「のぞき事件」も、実は昔からやっていて、何度も逮捕されていたらしい。きちんと取材してまとめた、これぞノンフィクションという本だ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 和書
感想投稿日 : 2012年4月14日
読了日 : 2012年4月14日
本棚登録日 : 2012年4月14日

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